「みすゞ刈る信濃の国」

古来より「みすゞ」とは信濃の国を表す枕詞として親しまれてきました。
その「みすゞ」とはスズタケのこと。さわやかな大気と清冽な川の流れ、ゆたかな自然に抱かれた信濃の国を表しています。
私たちは、その名に寄せて、ゆたかに育まれた自然の風味をそのままに、お届けする菓子作りの心を込めました。

すずたけ(篠竹)

ササの一種。ブナの林下に群生する。
高さ1~3メートル。鞘は往々紫色を帯び平滑。
7月頃まれに茎頂に被針状の小穂を生ずる。
花後実をつけたのち枯れる。スズ。ミスズダケ。

万葉集では次のような歌があります。

久米禅師、石川朗女を娉ひし時の歌五首の中

九六 み薦刈る信濃の真弓吾が引かば
うま人さびて否と言はむかも
禅師(巻二) 大意 み薦を刈る信濃の国の真弓を引くように、私が貴女を誘い引いたなら、淑女らしくして嫌と言うだろうか。
九七 み薦刈る信濃の真弓引かずして
弦著くるわざを知ると言はなくに
朗女(巻二) 大意 み薦を刈る信濃の国の真弓を真剣に引いてもいないのに、弓を引く技術を知っている人だとは言えないでしょう。