上田市はかつて養蚕の町として大きく栄えていました。
今では養蚕農家もほとんど見られなくなってしまいましたが、当時の名残で蚕の餌となる桑の木が上田市には数多く見られます。 通学路や遊び場にたくさん生っている桑の実は、地元の子供たちの手軽なおやつとして昔から上田地方で広く親しまれてきました。
それに着眼し、上田らしく桑の実を使って何か作ろうという強い想いで弊社が取り組み、昭和40年代初頭に試行錯誤の末に製品化したのが 桑の実ジャムです。当時は桑の実を使った加工食品という発想は日本には存在せず、果実加工技術はもちろんのこと、栽培方法から収穫方法 まで一からの暗中模索状態でした。農場から加工製造、そして販売まで、桑の実ジャムを何としてでも製品化しようという熱い想いが共有できた 蚕都上田という土地柄ゆえ、実現可能であった幻のジャムなのです。
以来40年、桑の実ジャムはお客様のご支持とご愛顧を受け、着実に歩んでおります。
桑の実は小指の先くらいの大きさで、熟すと黒紫色になります。その色の濃さは、食べると口の周りや手指が黒紫色に染まって、 桑の実を食べたことが一目で分かるほどなのです。味は野趣あふれる風味が特徴的で、果肉の中に多数含まれる種子がイチゴのように独特な食感を生み出します。
桑の実はなかなか収穫量が確保できない上に、年によって豊作・不作の差が激しいため平年の三分の一以下の収穫量になることも珍しくありません。 期間限定での販売になってしまいますが、上田ならではの珍しい桑の実ジャムをお楽しみください。 |