金柑は中国原産のくだもので、飯島商店が使用している寧波金柑(ネイハキンカン)もその名のとおり安政年間に中国から伝来したものです。中国では宋代以前の昔から栽培されていたようです。
金柑はほとんど品種改良の行われてこなかった果実で、現在日本で生産されている金柑の大半は、この寧波金柑となっています。
柑橘の中では最も小さい果実で、10g程度の大きさにしかなりません。果肉は酸っぱいだけでむしろ果皮のほうが甘いために、柑橘としては珍しく皮を剥かないでそのまま丸かじりで食べます。寧波金柑は金柑の中では特に癖の無い品種で、酸味はほどほどでえぐ味は少なく、肉質はきめ細やかです。
飯島商店では寧波金柑をさらに美味しく食べやすくするために、丹念な手作業の繰り返しでジャムとふくめ煮に仕上げています。 |